récit

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広大な荒野には、耕地や牧地にも適さない無駄に見える土地がある。
そこは、何もないエアーな空間のようで、まるで、始末に困っている使用済みのAmazonの大きな空き箱みたいだ。

だけど、この役に立たなさそうな荒地に隙間なく根を張る植物たちは、驚くほど美しい色彩を纏っているんだ。
その植物をお茶に淹れてごらん。飲めば、君は体の奥から美しくなると言われているよ。

こんなふうにイケメン猫は、君がこれまでまだ見たこともない景色の使い道を知っているんだ。
足元で静かに眠る猫は夢の中の冒険者なのだよ。

「まだ見ぬ景色」

1/14/2025, 12:59:16 AM