いつからだろうか、季節の行事が遠く感じられるようになった。お正月も、お盆も、クリスマスも、街中で聞こえるBGMでああもうそんな時期かと思い、そのまま過ぎていく。
子供の頃あれだけ輝いていたものが、色褪せていく感覚。あの頃は楽しかったなと思う回数だけが増えていく。
自分が大人になった瞬間を、ありありと思い出せる。
戻れないのだと、漠然と気がついて胸が冷えていく感覚を。あれほど空虚な心を抱えた時を、おそらく忘れることはないだろう。
できることも手の届く範囲も広がって、生活も便利になったと思う。それでも、あの過ぎた日々に、戻れるなら戻りたいと、時たま想うのだ。
過ぎた日を想う
10/7/2024, 8:05:59 AM