「あぁ、本降りになった」
さした傘の露先を伝い雨の雫が滴り落ちる
街外れにある小さな公園
東家の脇に立って2時間が過ぎた
「やっぱり…」
そっと目を伏せた
雨はさらに激しく傘を叩つける
傘を支えきれないほどに
「またひとりか…」思わず漏れた言葉が雨音にかき消される
公園の出口に向かってゆっくり歩き出す
歩を進めるうちに、まるで潮が引くように心が冷めていく
自分でもハッとするほどの感覚だ
そして私は顔を上げた「それもいいか」
こころなしか傘から滴る雫の勢いが弱くなった気がする
明日はきっと青空が戻ってくる
私もきっと笑顔に戻ってやろう
「雫」
4/22/2026, 1:09:06 AM