こんな夢を見た。郵便受けにガコンと何かが投函された音で目が覚めた。寝ぼけ眼を擦り、郵便受けを見に行く。郵便受けを開けると、分厚い茶封筒が入っていた。表を見ると、見慣れた筆跡で『大人になった私へ』とある。これは学生時代に私が未来の私へ宛てて書いたものだ。何を書いたんだっけ。ペリペリとペーパーナイフで開け、中身を見る。三枚ほどの手紙と写真が複数枚入っていた。手紙を読むと、学生時代の私の悩み、今やってること、未来への期待が書かれていた。我ながら微笑ましいと思いつつ、写真を見る。写真は卒業アルバムに入らなかった私の写真らしい。過ぎ去った日々に思いを馳せ、感傷に浸る。こういうのも良いものだ。そして、最後の一枚になったところで違和感を覚えた。私は手紙を書いただけで写真は入れなかったはずだ。手紙を入れた後、私が封をしたのだから写真は入れていない。後から先生が入れたかと思ったが、封は私が開けるまでそのままだった。じゃあどうやって?勝手に写真が封筒の中に瞬間移動でもしたというのか。それにこの写真も変だ。校内の写真ならまだ分かるが、私の登下校時の写真だ。いつ撮ったのだろう。それ以外にも校外に私と友人が遊びに行く写真がある。気味が悪い。もっと嫌なことに気づいてしまった。この封筒、消印がない。私は今一人暮らしで、卒業後誰とも連絡を取り合っていない。だから、私の現在の住所をクラスメイトや先生が知るはずがないのだ。じゃあ、今郵便受けに直接投函してきたのは一体…?先ほどよりも温度が下がった部屋の中で私は身震いした。
3/10/2026, 3:14:34 AM