想像、妄想、理想、空想、全部私の頭の中。
大体のものは現実に存在しない。
というよりも、現実にないから頭の中で「あったらいいな」を考える。理想郷は私の脳内にある。
「いつか王子様が来てくれたらいいな」も、「クラスのあの子みたいになれたらいいな」も、「将来はあんなふうになりたいな」も、「いやなこと全部なくなっちゃえばいいのに」も、頭の中なら全部実現できる。
そんなご都合主義なことばかり思い浮かぶけど、ひとしきり妄想した後に現実に立ち戻ると、諦めの気持ちと、自分ってかなり幼稚だなという自己嫌悪に苛まれる。理想郷なんて考えたところで良いことなんて大体起こらないのだし、いい加減懲りたらいいのに大人になっても暇さえあれば考えちゃう。私って何やってるんだろう。
けれどもこの間、何かの付き合いで美術館に行ったとき、「楽園」という絵画を見た。世界観はまさに、昔の人が考えた「最強のユートピア」である。
そうか、昔の人も妄想してたんだね。
じゃあ、いっか。
人間、楽しいこと考えて、なんぼだものね。
お題/理想郷
10/31/2024, 3:48:05 PM