宵風に吹かれたい

Open App

今日も息をする。
生きるため、死なないため、体に酸素を巡らせる。
いっそのこと止まって仕舞えば良いのに。
何が辛いとか、何が嫌とかじゃないんだ。
ただ、ここに居るのが違和感なんだ。

友達と笑って過ごしている時もどこか虚しさを感じる。まるで自分だけがこの世界の一員ではないような気持ちに襲われて、心臓の鼓動が痛い。

今日も死んでみたいと思う。
そしたら誰かが悲しんでくれるかな?
誰かが悲しんでくれるなら、僕はこの世界の一員と呼べるのだろう。

そして今日も息をする。
そして、今日も窓枠に足をかける。

10/30/2025, 10:40:47 AM