六月の帰路

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小さな窓からは潮の匂いがゆらゆらとし
僕の意識はもうぐらぐらしている
ここはどこなのかはどうでもいいけど
月はずっとそこにいるから
君が僕に話をしてた
その微笑みはしばらくのあいだ彼女の口元に残る
そのぬくもりはしばらく僕な間から離れなくなる

涙が垂れた頬が乾いているのが哀しくて
もう君と逢えないことはわかっていた

君の淡いワンピースの色は一つだけで
それは海の匂いがした
海辺に行くと君を思い出して
僕はずっと消えてしまう文字を書いている
姉さんと写った場所も、あの絵画の場所も
僕の1部にある図書館の景色はいつまでも残っている

海辺のカフカを読みました。


8/23/2022, 1:49:42 PM