瞳の中に星を飼っているようだ、と、そう思った。夢を語る彼女の瞳はキラキラと輝き、瞬いている。「〜〜〜それでね、ってきいてる?」僕が反応を示さないことに気を害したのか、彼女の瞳が少し翳る。「聞いているよ。養成所に行くんだろ?それで?」聞いていたことを復唱するとその影は一瞬で消え、また希望で輝く。ああきっと、彼女が夢を叶えた時、僕は他人と同じように一等煌めく彼女を見ているんだろうな、と、そんな予感がした。
9/5/2024, 1:11:02 AM