見つめらると
未来を見据える挑戦者の君たちの目は、いつも過去の僕を見ている。
就任した時は名前が知れ渡ってるのもあり挑戦者がひっきりなしに訪れた。今はその時よりも落ち着いて前よりは穏やかな日々を過ごしてる。
僕に挑む人たちは未来のある人たちばかりだ。僕の未来は閉じてしまった。けど、それを理由に挑戦者たちに何かをぶつけるようなぞんざいな事はしない。
ただ未来ある君たちに見つめられると、ありもしない未来の事が頭を掠める。もし僕がそうなっていなければ、僕もきっと君たちと同じ目をしていたんだろう。
過去の栄光を手にした者にも今を挑む目の前の景色にも。
3/28/2023, 10:52:26 PM