友達の思い出(番外編)⑦の続き
七夕(番外編)⑧
●織姫と彦星の一年に一回の出逢い
7月7日七夕の日
織姫と彦星が一年に一回 出逢う大切な日
その日には、必ず笹の葉にてるてる坊主が
吊されていた。
そうして必ず毎年決まった願い事が短冊に
吊される。
織姫さんと彦星さんが今年もちゃんと
会えますように 今年の七夕の日も晴れます様に (シズク)
そう シズクが毎年 七夕で願う事は
毎年この願い事だった。
皆に自分の願い事を書くんだよと教えられ
毎年願い事を考えるが 結局 最終的に
願う事は、毎年いつも同じこの願い事だった。
そうして、シズクは窓の外をじっと見て
この日が終わるまで雨が降らない様に
空を見続ける。
(織姫さんと....彦星さん....会えたかなあ)
シズクは、二人が幸せそうに手を繋いで
話している姿を目に浮かべる。
そんなシズクを皆 苦笑しながら
微笑ましい視線を向けていた。
ハイネだけは、呆れながら溜息を吐いて
(だから....自分の願い事を書け!!
馬鹿シズク....)なんて思って居たが
決して指摘は、しない....
そうしてシズクの願いが今年も届いたのか
夜になっても雨が降る事はなかった。
夜空には、二つの星が一際 光って
主張していた。
まるでシズクにありがとうと言っているかの様に輝いていた。
7/7/2024, 11:39:56 AM