うみ

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 五十作品目、ということで、これまでのお題から台詞を連想して並べてみました。それぞれに繋がりはありません。今日は1〜24&今日の分です。


#50 眠りにつく前に

「命が終わるその時まで、君を愛すると誓おう」
「君から手紙が来るだけで、この単純な心は舞い上がっちゃうんだよ」
「もう泣くのはやめろって。意味ねえだろ、いい加減諦めてくれ」
「お前に一面の花畑は似合わない」

「人工の明かりが、星の明かりよりも心を落ち着かせる瞬間がある」
「とっくに永遠は消えた。ここにはふたりしかいない」
「何よりも大事な時間なんだよなあ」
「一枚の美しい紅葉が、時を止めたような気がした」

「君がいちばん最後に忘れるのは、この声だと良いな」
「深い深い森で迷子になっても、どうせ探しに来てくれるんでしょ」
「形がなくたって、この手で握っておいてやる」
「あの景色を最期まで覚えておく。迎えに来てくれ」

「金木犀の香りが美しい季節だね」
「もうすぐ雨が来るよ。そうしたら森が青々とし始める」
「夜にだって強く香る植物はあるだろ」
「この部屋で命を持っているのは、あの花瓶くらいだろうな」

「明日もおはようを言ってくれるかい」
「じゃあね、夕焼けに連れて行かれないように気をつけて」
「奇跡なんかじゃない。いつでも会える」
「生まれ変わっても、お前の傍に」

「ねえ、この手を取っておくれよ」
「あーあ、あの星に触れたら良いのに」
「どこにいるかもわかんないで走って、いつの間にかこんなとこまで来たんだな」
「何があろうとこの手を離すものか」



「ぜんぶぜんぶ、愚かな人間たちのお話さ。寝物語にでもしてやってくれ」

11/2/2024, 11:40:10 AM