『Sunrise』
水平線の向こう側で太陽が顔を出す。
全然眠れない自分からすれば
失明するレベルで眩しい。
けどこれがいい。
太陽の光を浴びれば脳が起きると聞いたことがある。
それからはこうやって少しでも寝れても
寝れなくてもしっかり寝た気になってくれる。
これで小一時間は気持ちが沈むことなく過ごしやすくなる。
寝た気になれるよう思い切り伸びもしておこう。
今日も学校だ。
まあ不眠症の都合上特別学級の分類として登校しているから
そこまで気に病むことじゃないのはまだ救いかもしれない。
スマホで時間を確認すると午前5時前。
親が起きる前に朝ごはんでも作っておこう。
迷惑をかけてる分少しでもできることをしなきゃ。
柔らかい砂がまだここにいてといわんばかりに
足を奪うのを必死に抵抗して家に帰った。
語り部シルヴァ
5/21/2025, 10:53:54 AM