猫とモカチーノ

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好きな人に気持ちが言えなかった、高校最後の日から1年が経った。

卒業してからもしばらくその人のことは忘れられなかった。

けれど、大学に入学してすぐ、私のことを好きだと言う男の子が現れた。

彼のことはよく知らなかったけど、友達から初めて、お互いを知っていって、気づいたら私も好きになっていて。

正式に付き合い始めた頃には、高校の時好きだった彼のことは思い出さなくなっていた。

記念日にに彼が贈ってくれた、お揃いのネックレス。
嬉しくて一緒に写真を撮って、彼に便乗してインスタのストーリーに載せた。

少ししていいねの通知が来た。

「誰だろう?……えっ」

それは、高校の時に好きだった人からのいいねだった。

「どうかしたの?」
「う、ううん!なんでもない!」

彼氏にはなんとなくそのことは言えなかった。

このいいねにどういう意味が込められていたのか。
卒業してからはどうしているのか。

そんなことが頭に浮かんだけれど、それも今更なことだ。

あの日のことは心残りだけど、今は彼氏と一緒にいられて幸せだから。

もう忘れよう。


お題『1年後』


※2024/6/16『1年前』の別視点

6/25/2024, 8:55:06 AM