夏草や兵どもが夢の跡。
今の日本に、兵どもはいない。
兵どもが栄華を誇った時代は終わった。
その代わりに、大人達が、サラリーマンが、闘う。
いつの日か、この戦場も夏草で埋め尽くされるのかもしれない。
華やかなる文明を築き、優雅なる文化の果てに時の流れの残酷さを知る。
夏草は揺れ、人の姿は無く、遥かなる彼方で飛び立つ鳥の群れ。
いつか、この世界が終焉を迎える時、あの戦禍さえ懐かしく思える日が来るのだろうか。
草いきれの漂う昼下がり。
河原の土手を散歩する。
遠く、入道雲が道を塞ぎ、アスファルトはじりじりと熱に焼かれ。
無意味な空想が脳裏を通り過ぎていった。
兵どもが夢の跡。
8/29/2025, 1:50:21 AM