2025年6月19日
【雨の香り、涙の跡】
雨の香りがした
窓の向こう グレーの空に
君の声が まぎれてる気がした
傘もささずに歩いた日
びしょ濡れの髪で笑った顔
全部 ちゃんと覚えてるのに
今はもう 届かない場所
頬をつたった この涙
雨とまぎれてしまえば
泣いたことさえ 誰も知らない
だけど
消えない
濡れたアスファルトに残る
小さな足跡と
言えなかった「またね」が
雨の香りに紛れて
今日も少しだけ 君を探してしまう
まるで まだ
どこかにいる気がして
6/19/2025, 11:28:18 AM