暗解10

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<実話>
私は、4年前、最愛の親友と共に中学受験に挑んだ。

互いに刺激し合い、毎日10時間以上勉強し、前日にはそれぞれにお守りを作って、合格したら、あの公園に集まろう、と約束した。
だが、その日は来なかった。私はギリギリラインで合格、親友は私より点数が高いのに不合格の結果となった。
一緒に描いていた夢も学校生活も、その涙と共に消えた。
それから私は中学、高校と進学していく最中、うつ病になった。今までは集団の中でもトップを突き進んでいた自分が、それ以上にトップな集団に入れられ、挫折、敗北ばかりだった。最初はそうだよな、頑張らないとと自分を畳み掛け、責めてなんとか平均までのぼりつめることができた。だが、その分私の精神は削られていった。
もともと私は繊細な子だった。昔から人の心を人一倍わかっていたし、誰から見ても「優しすぎる子」と印象づけられるような、そんな子だった。そのため、自己犠牲するのが苦ではなかった。むしろ好きだった。私の少しの気配りで相手が笑ってくれるのを見ると生きてて良かった、役に立てたと思う。人をほんの少しでも笑顔にしたい、助けたい、優しさを配りたい、それが生きがいだった。
だが犠牲にした分の代償は必ずやってくるのだ。勉強に苦しむ最中、疑問に思った。どうして私ばかり頑張らないといけないのか、どうせだれも私のことなど思ってもないのに。自分なんていない方がみんな幸せなのではないか、と。進学校に入ると気づいたことの一つは、小学校の頃より自分の利益を考え行動する人が増えたということだ。私はその考えを受け入れられず、たくさん裏切られ、だんだんと「どれがあなたの本音?裏では…」と必ず考えるようになった。
それでね、このままじゃ私、利用されるばかりだって気づいたの。だからね、私の長所であり生きがいでもある私の心の核心、「優しさ」の扉を少し閉めないといけなくなったよ。大好きだった「人」とも心の距離を置くようになったよ。そしたらさ、朝起きるのも動くのも話すのも、何もかも辛くなったんだ。
きっと精神的に辛い時期だったからだと思うけど、本当に毎夜そう思っては誰にも見られぬように泣いた。たくさん考えた。
だけどね、私まだ死ねなかったの。
どうしてって、私には「親友」という生きがいがあるから。あんなに丁寧に折ってくれたお守り。いつも私の不調にいち早く気づいてくれた、一緒に笑ってくれた、たった1人の親友。
親友がいまも生きてる、また会える。ただそれだけで私は生きる意味があったの。

私は今高1。親友は今も変わらず健在。
私の今のモットーは「昔と変わらない自分でいること」

あなたのモットーはなんですか?

3/9/2026, 1:16:48 PM