ゆかぽんたす

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昨日書くの忘れたから昨日と今日のお題合わせて書く。
んもー、さいきん忘れがち。









まだ、分かんないじゃん?
ここで終わるか続けるのかって、自分にかかってると思うんだよね。
そりゃ辛いけどさ。いいことばっかじゃないけどさ。でもなんでかなあ、辞めたくないんだよね。いつか君にも分かるよ、そういう感覚が。


よく喋る人だなと思った。
長々と能書き垂れて、あの人の第一印象は最悪もいいとこだった。けれどあれから数年後、彼は本当に結果を出した。私のよく知らない土地で文献を学び、これまたよく分からない試験データを発表した矢先にそれが認められて、彼は一躍有名人になったのだ。
今思えば、ちょっと鼻につくけど探究心だけは底無しな人だった。自分が知りたいものをとことん追い求めるバイタリティは、悔しいけど私には彼ほどの熱量を持ち合わせてなかった。何から何まで、最初から最後まで、彼には勝てなかったというわけだ。
誰かと競って成果を出すなんて、私には向いてなかったのかもしれない。そもそも比べること自体が可笑しいのだけれど。周りの人と肩肘張るんじゃなくて、誰に言われても揺るがないような強い気持ちだけあれば良かった。そうしたらきっと、私も――

“ここで終わるか続けるのかって、自分にかかってると思うんだよね。”

自室で机に突っ伏している時、そんな声が聞こえた気がした。
あの人がここで終わりじゃないと、私に言っているような感覚。この道の先にまだ何かがあるのなら、それをこの目で確かめるまでだ。彼ならきっとそう言うと思う。だからもう一度立ち上がれ。悔やんで嘆くのはその後でいい。
「全く、もう……」
どこまでもお人好しな人だな。カリスマで、ちょっと偉そうでたまに素でおかしな事とか言っちゃって。そんなあなたが私は好きだったよ。
部屋のカーテンを開ける。外はもう眩しい光が降りそそぐ時間帯になっていた。今日も日差しは強そうだ。だいぶ引き籠もっていたから、この夏の天候についてゆけるかどうか、そこがちょっと心配。
でもこの鬱陶しいくらいの眩しい太陽のおかげで私の決心は固まった。
もう一度やろう。この道の先を知るために。

7/4/2024, 2:21:32 AM