果たされることはなかった。何度だって願い、その度に変わらぬ現実を突きつけられた。必死に願った時間を嘲笑うように、日常は重く暗くのしかかった。それでも、変わる時が来ると、報われる時が来ると、信じて祈った。助けてほしいと、見えざる神に祈り続けた。死の床に伏してなお、祈りは届かない。「お題 祈りの果て」#77
11/13/2025, 10:18:11 AM