『星』
空でケンケンしたら
なかなか調子がのらず
3歩目くらいで
星ばば踏んだ
ばば踏んだ
そしたら
赤や青い光を放ち
泣きながら
あっちへ逃げていった
やがて
星ばばの家族らしきが
ブァーと
目の前に現れて
「オマエダッタノカ」
「アナタナンデスカ」
カタコト
カタコト
噛み付いた
ほんと目が眩むほど
ほんと心が沈むほど
ほんと膝が震えるほど
すると
大きな光がどこからも
やってきて足元の雲が
あっと言うまもなく
消えてなくなった
それからは
真っ逆さまに落ちている
今でも速さを増して
はてのはてまで
ぐるぐるまわりに
落ちている
3/11/2025, 11:00:38 AM