西の護符屋

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あなたがどうでも良い人では無いから 一人にして欲しいの。
あなたが大切な人だから、抱きしめた後、隣の部屋で静かにしているの。

明日の朝、挨拶しようね。絶対だよ。

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 漫画等でたまにある友情のシーンに、「悲しい時に黙って側にいてくれた」というのがありますよね。あのシーンに自分には無いものを感じて憧れながらも登場人物のどちらにも入り込めずに今まで来ました。

 大切なものを失った時、大きな挫折を味わった時、毎度の如く死にたいような自己嫌悪に囚われた時、それに荒れ狂う怒りに囚われた時。私にもそんな時はあるし、大切な人にもそんな時はあります。
 私がそんな心の時に側に誰かいれば、その人に理不尽なことを言ってしまうかもしれない。慰めを強要してしまうかもしれない。それならば一人でいたいと思うのです。
 逆に大切な人がそんな心の時には、側に居たい、自暴自棄にならないで欲しいという気持ちと逆に気を遣わせてしまうからダメだという気持ちが闘うことになります。だってあなたは私が居たら無理に笑いそう。下手な解決策を言ってしまいそう。

 できれば犬や猫になって、寄り添いたい。あなたを一人にしてあげたい夜もある。
 1人と1匹なら、良いよね。

7/31/2024, 1:00:41 PM