ひなあられぽりぽり。
ひなあられぽりぽり。
ひなあられぽりぽり。
思い返せば、ひなあられをぽりぽりと噛み砕いていたことが私の最初の記憶である。
いや、よく考えれば流石に最初の記憶ではなかった(実際の最初の記憶は親戚に連れられて行ったコンビニである)。しかしながらあれは最初の記憶といっても過言ではない。それほどまでに古い記憶である。
いや流石に過言であった。私が初めてひなあられを食べたのはおそらく小学校の給食だ。割と育ってからである。
いや、そもそもよくよく考えれば、というか考えるまでもなく、ひなあられを食べている、という確固たる記憶は私の中に残っていない。つまり私がここまで話してきたことは全て嘘である。
貴重な休日の夜の数分をこのような訳のわからない文章に費やしてしまった、と思いながら私はひなあられを齧る。もちろんこれも嘘である。ぽりぽり。
3/3/2024, 1:17:03 PM