岐路
恋愛。それは、人生の大きな分岐点だ。
これは、そんな分岐点に立たされた一人の少女の話。
あの人は今日も素敵だ。仕草一つ一つが男子とは思えないほど可愛くって、つい目で追ってしまう。
そして、あの人は学校で本を読んでばかりの私にたくさん声をかけてくれる。さらに馬も合う。とっても理想的な人だ。
でも、その人は両親の仕事の都合で遠い遠い学校に転向することになってしまった。
私が悲しいよというと、僕も悲しいと返してくれた。
でも、人気者な彼はすぐに他の人に囲まれてしまった。
帰る方向が同じ私達は、きっと人生で最後になるであろう二人で下校をした。
とにかくたくさん話した。
どこに行くとか、もし戻ってきたら思い出話をたくさんしてやるとか。
そして、君のことが好きだったよと。
そう言われた。
そして、付き合いたいとも言われた。
あぁ、これが、幸せになれる道。
私は心からそう思った。でも、私達はまだ中学生。客観的に見れば、ただのお遊びにしか見えないだろう。
でも、本当に彼のことが大好きだった私はこのことが嬉しくてたまらなかった。
しかし、私はそれを断った。
6/8/2023, 11:46:38 AM