諦めたようにどこか、仄暗く冷たい世界に長く居たけれどじんわりと、優しい暖かさを感じた。その温もりは頬や手のひら、足の先まで順々と巡り深く長い深呼吸をした。ゆっくりと、誰かに手を引かれるように身体を起こしそして、目覚めた。心があの日より軽い事に気が付いた。この、感覚を言葉にするなら『自由』や『解放』穏やかな風が、私を包むように吹いている。まるで…そう、まるで『おかえりなさい』と囁くように。【お題:芽吹きのとき】
3/1/2025, 1:00:13 PM