ななえ

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私は、1度も早く大人になりたいなんて思ったことはなかった。だって、私はいまこの時を幸せだと思ってるし大切にしたいと思ってるから。
それは、たとえ好きな人が高校生で私が小学生でもその考えは変わらない。

「おはよう、はなちゃん」るかさんはいつも挨拶をする時しゃがんで私の目線に合わせてくれる。
そんなるかさんが、私はすき。
「おはようございます、るかさん!」
「今日も、はるは遅刻みたいだね」るかさんは笑って言った。はるは私のお兄ちゃんでるかさんとは違っていつも意地悪だし遅刻ばっかしてる。
小学校の校門の前でるかさんと別れて私は教室に向かった。
教室までに向かう足どりはるかさんといる時と違って重かった。
大人になりたいとは思ってない、けど今苦しいことがないわけではない。
教室にはいると私の目の前に男の子2人が私に声をかけてきた。
「よく平気で学校来れるよな、来んなよ」そういった彼は私を突き飛ばし自分の席に戻って行った。
クラスメイトは、そうなって当然だ。そんな顔を私に向けていた。
私も当然なのかもしれないそう思っていた。
でも、それは私がのろまとさ地味とかそういう理由だからではない。私は地味でものろまでもないから。
当然かもしれないと思うのは私がひどいことをしたかもしれないから。

11/23/2022, 10:38:39 AM