恋物語

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付き合って2年経つ彼女からメッセージが来た。

『ねぇ、一緒に住まない、?』
つい口に含んだコーヒーを吹き出してしまった。
残念ながら気に入っていたパジャマはすっかり茶色に染まってしまいやむを得ず捨てた。

この出来事からもうすぐ1年が経つ。
朝起きると、隣ですやすやと寝息をたてる彼女。
そっと布団から出てコーヒーを入れにいく。

10分程すると、、
「うわっ、めっちゃいい匂い、コーヒー?私も飲みたい!」
朝とは思えないほど元気な声。
元々寝起きのいい彼女は朝から元気だった、その声に毎回目を覚まされている。

2人でゆっくりコーヒーを飲みながら朝の情報番組を見る。
一つだけ願いが叶うなら何がいい、と言うテーマでインタビューの映像が流れる。

「一つだけ、ねぇー、何がいいかな」
彼女が呟く。

テレビのリモコンを掴み、電源ボタンを押すとパチッとテレビが消え2人の空間になる。



一つだけ、俺の願いが叶うなら、、、

「お前と結婚したい。」

それが不器用な俺の初プロポーズだった。




一つだけ

4/3/2024, 10:15:40 AM