「なんと、哀れな。」青年は、不敵に笑う。青年の目線の先には、肥え太った男がいた。肥え太った男は欲に目が眩み、青年の誘いに魅せられて、たった今失脚した。肥え太った男は、何やら喚き立てている。しかし、青年に肥え太った男の喚きは届かない。肥え太った男は、知らなかった。欲に目が眩む、恐ろしさを。他人を蔑ろにした、代償を。興味が無ければ、人は居ないも同然であることを。
6/18/2024, 4:19:53 PM