美しいものは全て嫌いだ
鮮明な色彩で彩られた絵画
視界いっぱいに広がる花畑
太陽の光を浴びて輝く紅茶
どこまでも続くように見える水平線
誰かからもらったずっと忘れられない優しさ
誰かがずっと大切にしている幸せ
誰かが目を輝かせて追いかける夢
誰かが信じてやまない愛情の欠片
そういう全部に私は、苦しめられていると思う。
ずっととか絶対なんて、ないことはわかっていたはずなのに
私は美しいものから捨てていた。
美しいから憧れたのに、美しいから手を伸ばして
美しいから近づいたのに、美しいから捨てた。
眩しいのだ、それらは全て。
その眩しさは私の目を、耳を、脳を、臓器を狂わせて
それに耐えられなくなったから、捨てたの。
ずっと大切に胸に抱えていられたら、どれだけ良かっただろうか。
美しさを浴びる存在を見ていると
それが終わっていく様を想像する。
その度に私は思うのだ。
私は、なんで愚かな人間なんだと。
だから美しいものは、全てが嫌いだ。
1/16/2026, 4:35:33 PM