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テーマメモ 雨上がり

これって毎日お題に沿って書くべきなのだろうか。たまには自分で書きたいものを書いても許されてほしい。
というわけで、雨上がりとは全然関係の無い書きたいものを書こうと思う。
多分これは解説が無ければ完全には理解されることのない短歌だ。
でも、誰にも理解されなくても伝わらなくてもいい。私が楽しいと思えれば。

「ある人の瞳に蟻が映ること
      蝶の標本崩れるさまで」


あの人の瞳にはもう蟻のように地面を這う私は映らなくなってしまった。
肩を並べて瞳に入れ替わるように映っていたお互いが懐かしい。
私があの人の瞳に映らなくなってしまうさまは標本の蝶が崩れる速さと等しかった。

蝶は、なにかの拍子でバリッと罅が全体に行き渡り、あっ、という間にホロホロと崩れ落ちていく。

6/1/2025, 10:55:32 AM