雨の日は少しだけ怠い。
昼食を一人で軽く済ませた後、リビングのソファにゆったりと腰掛けて、くあっと大きく欠伸をする。
久しぶりのまとまった雨は嬉しいが、休日の予定が狂ってしまって少しだけ残念に思う。
換気のために少しだけ開けた窓から入ってくる冷たい風に、投げ出していた手足を引っ込めるとソファの上で丸まり。
徐に卓上カレンダーを手に取って、今月の所を見た。
いつの間にか九月も半分を過ぎ、もうすぐ秋のお彼岸。
今年は、おはぎにチャレンジしてみるのもいいかもしれない。
善は急げだ、グイッと全身を伸ばしてから立ち上がると、手早く身支度を済ませて家を出た。
雨足の弱まった中、傘を差して商店街の馴染みの店へ。
途中で君から「仕事が早く終わった」と連絡が入り、店の前で合流しようということになった。
ふんふんと鼻歌を歌いながら店まで来ると、見慣れないポップが店先に貼られていた。
雨の日ゲリラセール 野菜、肉類3割引!
数分前の約束も忘れて、カゴを手にすると店内へ突撃した。
テーマ「君からのLINE」
9/16/2023, 3:13:09 AM