「僕なりのあいしかた。」
僕は一人。ひとりぼっち。
夜の寝静まった家の中で僕だけが目を開けて明日が来ない事を願ってる。
死にたくはない。ただ消えたいだけ。
僕には明るい日なんてきっと来ない。
明日が明るい日なのは少し眩しすぎないかと思う。
個人的にだけど。
部屋の角でイヤホンを耳に突き刺して曲を聞く。
強い曲を聞けば強くなれる。
悲しい曲を聞けば思いっきり泣ける。
いないはずの友達を想像して泣く。
言葉がやけに胸に刺さるときは少し嬉しい。
まだ僕は大丈夫だとおもえるから。
本当の僕を偽って生活する毎日。
少し家族の前で素の自分を出してみると。
今日のお前はちゃんとしていない。
もっと真面目になりなさい。
普段のお前はどうした。
今日のお前は普通じゃない。
ねぇ違うよ。
いつもの僕が僕じゃないだけ。
今日の僕が本当なんだよ。
でかかった言葉は喉の奥に突っかかって吐き気がした。
本当の僕は誰なんだろう。
僕はきっと僕が嫌いなんだ。
いや違うね。
僕は僕が大好きなんだ。
だから愛されたくて、僕を好いてほしくて、
僕は僕を偽った。
僕はこんなにも僕を愛していたらしい。
僕は僕が傷ついてほしくなかった。
だから偽ったのに。
わざわざ素を出して嫌われた。
だから僕は偽ったんだ。
本当の僕を隠したんだ。
僕は僕を大切にしている。
僕は僕を愛しているらしい。
部屋の角イヤホンを耳から外した。
曲は外したイヤホンから微かに漏れでていた。
耳を澄ました。
どこかで「君は君だ!!」 「私が来た!!」 「君は間違っている!!」とか僕を救う声が聞こえないのか、少し期待をした。
何も聞こえない。
誰も救ってくれない。
僕なりのSOSはきっととっくの昔に地に落ちでぐちゃぐちゃに踏み潰されている。
その日はやけにありふれた言葉が胸に刺さった。
今日は、今日だけはその痛みだけを感じていたかった。
3/16/2026, 3:38:54 PM