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令和7年4月26日 


お題「どんなに離れていても」

何が起きたって へっちゃらな顔して
どうにかなるさと おどけて見せるの
今宵は私と一緒に踊りましょう
今も そんなあなたが好きよ 忘れないで

負けないで ほらそこに
ゴールデンウィークは近づいている
どんなに離れてても
心は そばにいるわ
追いかけて 遥かな夢を

負けないで ほらそこに
ゴールデンウィークは近づいている
どんなに離れてても
やって来る 生きてりゃ
明日はやって来る…うん?なんか違う

どんなに離れてても
心はそばにいるわ
追いかけて 遥かな夢を♪ 

昭和歌謡でなくこれ平成歌謡でした♪

     「負けないで」 作詞 坂井泉水

1993年平成5年のヒット曲、まだ見ぬ、波濤の彼女たちは、この後に国民的応援ソングになる曲を、まだ知らない。

「まだ見ぬ、波濤」  作 碧海 曽良


どんなに離れてても心はそばに居たのだろうか?未来予想図か? あの日から何度か会った
1989年夏の終わり、桐子に話した気持ちに答えが出せず、早2ヶ月は過ぎ、季節は夏から秋へ、百貨店もAutumnCollection開催中、羽織ものが欲しくなる時期だ、なんとなくその後ズルズルと会いに来て会いに行、海内の年上の彼女が既婚者であったことを知り、それでも終わったことだと言われれば、それ以上責めることもせずか出来ずか知らぬ間に、時間ばかりが過ぎるような、日々。トレンディドラマみたいな恋なんて何処にも転がってなんかいやしない。

十代の情熱で熱せられた恋は熱いけど、持続するのは難しく、お互い恋だけじゃなく生きる年頃になればこんなものよ、22歳の恋なんてと自分に言い聞かせるように、海内と付き合っていた之子。

海内は出版社に勤めたけれど、その体育会系体質が性に合わないらしく、仕事に対して悩みを抱えているようだった、それもまた、社会人3年目の之子にはどこか頼りなく見えた。あんなに輝いていた、孤高のグランドのヒーローがやっぱり普通のちょっと頼りない男だった。それを許容できるキャパシティが22才の之子にはまだ生まれておらず、海内の23才を祝うパーティーも之子にはとても子供じみた騒ぎのように思えてしまうのであった。

平成元年も後2ヶ月、之子も23才になろうとしていた。


つづく


 

4/26/2025, 10:05:03 AM