「だから、一人でいたい。」
ひとはいつも裏切る。
作り物はいつか壊れる。
自分が望もうが望みまいが、別れは必ず訪れる。
誰かにとって自分は、代えの効くパーツに過ぎない。
仲間や友達どころか、家族でさえもそうだった。
誰も自分を見てくれなかった。
誰も自分の声を聞いてくれなかった。
そしていずれは誰も───。
それがわかっているんだ。
だから自分は、一人でいたい。
……いや、いるしかない。
夢からはもうとっくに醒めた。
醒めた。醒めたはずなのに。
どうして自分は愛なんてものを求めようとするんだろう。
8/1/2024, 9:56:00 AM