蓼 つづみ

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若者の皆さん、
ご卒業おめでとうございます。

「もう会えない」わけじゃないのに、
なんとなく胸が少しだけ凪ぐ感じがする。

卒業って、
何も考えなくても同じ時間を共有できた日常が、
そっと終わる瞬間なんだよね。

大人になるほど、
会うには予定を合わせて、時間を切り出して、
「じゃあまたね」は、
本当に“また”になる保証がなくなっていく。

だから卒業の切なさって、
未来への不安というより、
“無条件に重なっていた時間が
静かにほどけていく音”
みたいなものなんだろうな。

けれど、卒業ソングって、
これでもかってくらい『未来』を歌うじゃない?笑

これから先だって、
きっと楽しいことはあるし、
理不尽だってなくならない。
でも今は、ただひとつの区切り。

放課後にどうでもいい話をしたり、
一緒に教師に怒られたり、
机に突っ伏して笑いを堪えたり。

その瞬間はどうでもよかったはずの時間が、
あとから振り返ると、
「何者でもない自分でいられた証」みたいに
やけに光って見えてさ。

ただ、それが込み上げて、
気づいたら涙になってる。
きっと、それだけなんだ。

でも、それだけのことが
掛け替えのない瞬間なんじゃないかな。

終わりは、まだ少し先。
だからこそ今重なっている時間を、
どうか大切に歩いてください。
やがてほどけていく日常も、
きっとあなたの静かな支えになる。
その続きを、生きていくあなたへエールを。

題 伝えたい

2/12/2026, 11:01:35 AM