早朝、海洋に湛えられた光点は星々の安らぎであり、この世の無常をも意味する。
これ程までに健気な繋がりが他に存在するだろうか?
物憂げな星々はやがて水面の蒸発と共に天に昇り、そしてまた海洋を漂うのだ。
人間はどうだ? 同じ目線、同じ土、同じ身体⸺。
この平行線が一体何を生んだ?
目の前に在るもので、人類の休息地たるものが本当に存在するだろうか?
畢竟、現世での安息地とは、凡そ縦の軸に存在する。
そして皮肉にも、我々にとっての天地とは、どちらも無を意味する。
3/11/2025, 11:06:59 AM