たくちー

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 同じ趣味や目標を持っていても同じ熱を持つことができない。アンティークの鑑定家のように一歩下がった位置から玄人ぶった態度の冷たい眼差しを向けてしまう。私の考える仲間は、政治家に投票する一票よりも重く、三国志の桃園の誓いのように神聖なものだ。その道の先駆者のごとく独善的で独りよがりな審美眼を併せ持つ厄介者だ。誰よりも仲間が欲しいと恋焦がれながら、噛みついて拒絶することしかできない。本当は「大丈夫だよ」と優しく撫でてほしいのに。



題『仲間になれなくて』

9/8/2025, 7:27:05 PM