さくら ゆい

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【お祭り】

7月、世間は完全な夏休みだが通信制に通い、単位取得のためにスクーリングをしなければならない私にとっては夏休みというより長期にも感じない夏休みに中学の友達数人が地元の大きい有名な祭りにいると言うので会いに行った。地元と地元の祭りは好きでもない中学の同級生に会うので好きではないが大事な友人がいるなら話は全くの別だろう。

着いたはいいものの、皆がどこにいるのか分からず通話を友人にかけるが人が大勢いるせいで通話の声があっちに伝わらず、私には伝わるのでそれを頼りに彼らのところに向かい『桜木、久しぶり』と言う挨拶から何気ない会話が始まるまでは良かったのだが、そんなところに運悪く苦手な教師が来てしまった。

『あら桜木さん、可愛くなったね。でもナンパされないようにね』と言われた。その言葉を言われた瞬間、私はなんだか嫌だった。

ナンパしてくる男や女も少し気持ち悪いと感じることはあるが、どうせ一時的なものなのでまだ忘れることは出来るが、昔の教師は違う。
小中で見た目を誹謗されてきた私に対して助けを差し伸べる手なんてひとつしかなくて、それ以外は無視と同調をして共犯は誹謗の主犯格と手を取りあったのにも関わらず、今更『可愛くなった』なんて何様だ?

私は主犯格と共犯に『可愛い』とか『ナンパされないようにね』と声をかけられたいがために化粧や可愛いお洋服を選んでいるのではなく、自分の好きな人に『可愛い』と言って欲しいから化粧や服を選んで着ていたり、自分の今後のためにしているのだ。主犯格と共犯なんて気持ち悪い何かにしか見えないのだから発言せずに消えて頂きたい。

その後もなんだか同級生に会ったは良いものの、平然とこちらに笑顔を向けてくるのが気味悪かったのと仕方ないのだが行列ばかりでご飯が食べれず花火だけ見たのが相まってしまい、嫌な夏祭りになった。












7/29/2024, 9:58:27 AM