『夢と現実』
夢。それは避難
酷たらしい現実から、身を守るための保護地帯。
同時に、向かうべき場所を、何度でも確認して
その度に、進むべき軌道を見つめ直すための灯台
現実。それは闘技場
傷つくことを恐れては、何も結果を残せない
同時に、本気を出すことができたなら
生きることの手応えを感じられる
可能性を秘めている
この世界に、"絶対"は無い
だから、信じることは時に苦しい
すべてが"可能性を含んでいるにすぎないだけ"の世界
グラデーションの中で 私は もがくしかない
結果は誰にもわからないし、
その時が来たら、ただ受け止めることしかできない
結果を求めて本気を出すことの代償は
結果を得られなかった場合に
深く傷つくこと
誰かを恨んでしまうこと
自分自身が
惨めで 無様で 孤独で 醜くなることへの
畏れだった
だけど、それだけで死に至る決定的な力にはならない
何もしなければ 何も得られない
結果だけでなく 感情さえも
もっと恐ろしいことは
何もしなくても 偶然何かを得られてしまう経験
脳はそれを学習して、
何もしないことを
現実の正攻法として習慣にしてしまう
だったら、生きることの手応えを感じる可能性に
かけてみたい
結果が出ようと出るまいと
それに
人生は実験の連続だ
夢という仮説を立てて、
現実に証明できるかどうか、人生をかけて
実験するのだ
夢と現実、2つを結ぶのは実験
実験の中に、失敗はない
取り返しのつかないこともない
あるのは学びと工夫だけ
もしも実験の結果が、仮説した通りに出なかった時
結果から何かを学び、実験の条件や方法を工夫して
改めて、試すことができるのが実験だ
仮説を考え直すこともできる
誰かを恨んだり、傷つくだけで終わる
未来ではなくて
生ある限り、仮説を証明できるまで、
または、新たな発見が生まれるまで
「なぜだろう」「不思議だな」を追求して
何度も何度でも
実験は続けることができる
そのとき、私は自分の小さな殻を打ち破り
宇宙という大いなる生命体の渦の中で
実験に挑む研究者だ
夢と現実をつなぐために、探究し続ける挑戦者だ
12/4/2024, 6:21:57 PM