【心の健康】

「え？君が『異常』？」
「そうなの
だからあたしは障害者手帳を持ち歩いてるわ」
「そんな…ありえないよ！
君が『異常』だというのならオレは一体なんなんだよ!?
君はオレより成績も良かっただろ?!
『異常』といわれるのは君じゃなくオレのはずだ!!」
「…残念ながら
病院でそういう結果が出ちゃったから仕方ないの
あたしは『アスペルガー』と『ADHD』の
『グレーゾーン」』というやつだわ。」
「『グレーゾーン』なら
わざわざ『異常』と断言する必要ないじゃないのか？」
「それが医者も母も上司も言うのよ。」
「わからない…わからないよ…
どうしても君が『異常者』だと思えない
こうして会話出来てるじゃないか
…『異常』なのはオレのはずだ
オレの方が君よりふざけてバカやってる
君はそんなことしないだろ」
「あたしも正直納得いってないよ
でも『世間』は違うみたい…」
「オレはそれを『性格』だと思ってた。
それが逆に治されたら 君じゃなくなると思う。」
「はぁ…なんだか立場が逆になったみたいね
あなたが『異常者』であたしが『健常者』のはずが
あなたは『健常者』であたしは『異常者』だもの」
「なあ…
本当の『異常者』『健常者』って一体なんだろうな」
「ねえ 自分の異常な所を認めるって怖い？」
「オレは怖くない
それがオレであり、才能だから認めてる。」
「なるほどね
さすがにあなたみたいにあたしは認められないわ」
「…なんで？」
「やっぱり『世間』が怖いからよ」


本当の『健常者』、『異常者』ってなんだろう？
オレ達がおかしいのか？
それとも『世間』がおかしいのか？

君はどう思う

8/13/2023, 4:53:57 PM