童心に帰る、そんな言葉がつい脳裏に浮かぶ。
A子は5年ぶりに昔の仲間と顔を合わせる機会を得た。
……最もそのきっかけ自体は全く喜ばしいものでは無かったのだが。
黒い服に身を包んだ自分達はあの頃とはあまりにもかけ離れていた。
「山田、何で死んじゃったんだよ……」
B男は皆の心の声を代弁するように独りごちている。
まさか久々の再会がこんな形になるとは思わなかった。
空に立ち上る煙を見つめ、そっと目を閉じる。
いつものメンバーと再会させてくれてありがとう、でもこんなのってあんまりじゃないかな。
山田に告白をされたけれども、A子は丁重にお断りした。
その後すぐ訃報が届いたのは果たして偶然なのだろうか。
今となっては全てが闇の中、死人に口なしとは正にこのこと。
A子達の時間は子どもの頃の無邪気に遊んでいたあの時から止まったままになってしまった。
10/13/2024, 9:55:18 PM