風が優しく吹く丘の情景。それは、昔の記憶を思い出させる。
「ねえねえ王子様!好きだよ!」
「ありがとう。僕も大好きだよ、姫様」
「ほんと?じゃあ、」
「これからも、ずっと一緒だよ!」
僕のことが大好きな彼女。そんな彼女に惚れ込んでいた。優しくて、楽しそうで、見ているだけでも癒やしなその笑顔。
これからも、ずっと。そう言われたとき、もちろん、とそれから続けてたしかにこう返した。
「僕は君が大好きだから、ね」
―――誰よりも、ずっと。
でもどうしてだろう。少しずつ少しずつ湧いて出た違和感は、今となっては無視できないものになっていた。昔の優しい笑顔はもうしてくれない。楽しい笑顔はまだ残ってるけど、優しいの代わりに入ったのは狂気的な笑顔。
「一緒。絶対に、貴方と私は一緒なの。これからも、ずっと」
君はいつから変わっちゃったのかな。
4/9/2026, 12:24:34 PM