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警報が鳴った。
天使がやってくる。
執事たちはすぐに天使が出たところに向かう。
人を守るために。天使を狩るために。
「主様、行きましょう。」
「うん。」
すぐに執事たちの力を解放した。
あっという間に天使はいなくなった。
が、安心した隙に残っていた天使に追い詰められてしまった。
私は息を飲んだ。
「っぁ…。」
目を瞑った。
ここで死を悟った。
刹那、グサッと何かが刺さった音がした。
恐る恐る目を開けると、
天使の羽に矢が刺さっていた。
「主様!」
執事の声がする。
私はその場に泣き崩れてしまった。
間一髪、なんとか間に合ったようだ。
「主様、大丈夫ですか。」
私は何も出来ない無力感と目から落ちる涙が重く心にのしかかった。
「…………あり、がとう…」
息が詰まりそうになる中、ようやく出た一言。
執事のみんなに抱きしめられながら、私はボロボロと涙を零した。

4/28/2024, 10:11:36 AM