夢叶

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風に身をまかせ
気分転換だ。ずっと資料とデータ、過去のブラックケースそこから傾向を探る…。頭脳労働が苦手なところは変わっていない。後輩も頭脳労働が苦手だとは思わなかったが嘆いても仕事は終わらない。この部屋に入ることも若干抵抗はなくなったが慣れることはないだろう。…少しくらいいいだろう。椅子に座ったまま目を閉じる。

「おやすみございます、ノクス」今日ははやいですね!
「おやすみ、ねむ」少しだけ悪夢を見ないうちに休もうと思ってな
「エージェントでも元エージェントでも休めないよね」
こんなふうにただ中身のない話をできるようになるとも思わなかった。俺はこのまま闇に落ちていくと思っていた。貸しをつくられ、むりやり引き上げられてしまったなら手を貸すしかない。星空の広がる屋上の風は心地よかった。
「ねむちゃんとノクス?」俺がいない間に何かあったか?
「ゼッツ!」あのね
言いたげなねむの口に人差し指を近づける。
「秘密だ」
意識して優しい顔を作る。ノクスも今の小鷹賢政もしない表情。
「…ノクスってズルいなぁ」でも椅子で寝るのはやめてくださいね体壊しますよ?
生意気な意見は聞かなかったふりをしてそろそろ目覚めよう。ただの休息には長すぎた。

※二次創作です。

5/14/2026, 12:28:10 PM