moonnight
ニワトリの心臓の脂肪とりをしていた。
スーパーに売っている肝付ハツってやつだ。
5つで380円くらい。80個のハツを仕入れた。
14~80時までずっと80個のハツの脂肪とりをした。
解剖ばさみの指を入れるところが小さくて、2時間くらいで人差し指に痛みを感じた。だから手袋をして作業を再開した。直にハサミに降れない分、幾分か楽だった。
その時点でまだ60個のハツが残っていて、一気に済ませてしまいたくてそのあと3時間継続してしまった。
小さな穴に指を入れ続けて5時間。
指先の血が止まっていたらしい。
終わったあとに指先に痺れが残った。
家に帰って3時間が経過しても痺れが止まらない。
ニワトリの心臓を扱うわけだから、少しの恐怖心がある。人の気配がする日が落ちるまでに作業を終えたかった。
けど、いつの間にか日が落ちていて、開け放しておいた窓から光に誘われてトンボが入ってきていた。
終わったのは夜の20時。窓から月が見えていた。
終わったあとのバットは血と脂肪だらけ
右手は解剖ばさみ、左手は血と脂肪まみれ。。
日頃見ない光景に恐怖を感じたが、理性を総動員して恐怖を押しやった。
あまりいい気分はしない。
なんのためにこんなことをしているかって?
お気づきの方もいるかもしれないから身分を明かすが、私は理科教員。
来週、心臓の解剖実習をするのだ。
うまくいきますように。
10/5/2025, 12:41:50 PM