そら。

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友だちの思い出

僕は辛いものを食べるとある不思議なことを思い出す。

僕にはクールで、頭のきれる友人がいるのだが、
その友人は可愛いところもあり、
先輩とごはんを食べに行く際、辛いものを頼んだそうなのだ。

先輩は辛いものが好きな人だったそうなので、張り合ってしまったのだろう。それか、辛いとはいっても味噌ラーメンだったのでいけると思ったのかもしれない。

とにかくそのラーメンが辛かったのだ。
口から火を吹くくらい、胃が煮えたつくらい。

その場では頑張って食べたそうだ。
真摯に向き合う彼だからこその行動だったのだろう。
それなのにその行動が彼の体調に悪影響を与えてしまった。

お腹が痛くなったのだ。

お昼に食べたラーメンだったが、その痛みは夜まで続いた。夜ご飯もまともに食べれないほどだった。

というのもあって彼は早く寝た。

寝るしかなかった。

僕はその時話を聞いて、
「水を飲んで回復体位でねたら?」
と伝えたのだ。

彼から次の日聞いたことであるが、
その時の夢でそのラーメン屋さんがでてきたらしいのだ。

またラーメンか、もう辛いのは食べたくない。

と彼は思ったそうだ。

そしたら、ラーメン屋の店員さんがでてきて、

「格闘して食べてくれてありがとうね。ラーメンも喜んでいたよ。」

と伝えてきてくれたそうなのだ。

ラーメンが喜ぶなんてことあるのか、と思ったが、

「いえ、こちらこそありがとうございます。」

と彼は伝えた。

その瞬間目の前のラーメンが光り、小麦や、唐辛子からこのラーメンができあがるまでの情景が彼に飛び込んできた。

その後目の前のラーメンからこんな言葉が聞こえてきた。

「無理して食べなくてもと思ったけれど、
食べてくれたおかげでこうやって、体の一部になって、この思いを伝えられてよかった。食べてくれた恩返しとしてから辛さ耐性をあげよう。」

なんなんだ、ラーメンサイコパスか、そんなんいらないわ、といいそうになったが、優しい彼は

「ありがとう」

と伝えたそうだ。

次の日、なぜか今度は職場のメンバーと別の辛い料理を食べることになった。

辛いものはもう食べたくないと思っていたはずなのに辛いものを食べて、おいしくたべれてしまったというのは、また別のところで語ろうと思う。

7/6/2023, 1:50:09 PM