水月凜峯(みなつきりお)

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『突然の君の訪問』


来たな。

君は、突然やって来る。
なんの予告もなしに。


一目でも会いたい。
会話する内容を、思いつくこともさえも難しいけど
それでも、いいから 顔を見たい
会いたい 会いたい 触れ合いたい

この気持ちを 私は 『君』と呼ぶことにした。



毎日 24時間 会いたいって思ってるわけじゃない。

でも、ふとした時に あの人の顔が浮かび、
あぁ、会いたいなぁ。 
ちょっとぎこちない あの笑顔を
目の前で 見たいなぁ。
あの 長い指の大きな手に 触れてみたいなぁ と、

強く 強く 思ってしまう
時に 痛みをともなって



『君』は、どうしてやって来る?

わたしは『君』に苦しめられる

正直、何も手につかないこともあるんだよ



『君』との出会いに 思いを馳せる

たしか、あの人の第一印象は、、、そう。
怖そう。。。だったよね

でも、怖そうな顔つきと声色に対して
素足でいる姿には
いろんなことに無頓着そうにも思えてて。

それなのに、意外にも感じた 人並みの優しさが 
太陽みたいに 輝いて 見えたんだったよね

それ以来、『君』は突然、
わたしの前に 現れるようになった



でも、わたしは『君』とお別れをしたいんだ

あの人の幸せを 心から祈り、
自分自身も 心から
幸せを感じられる人生へと 一歩前進するために。



ところで、『君』は、一体なぜ生まれたんだろう

あの人じゃなくても、同じような状況に遭遇していたら、
わたしは『君』と出会っていたんだろうか。。。


今いる『君』は、あの人だからではなく、
あの状況に 浮かれていたからこそ
生まれてきたのだろうか。。。


わたしは、あの人のことを まだ よく知らない。
本当は、これから もっと もっと
知っていきたいと思っている。

これからも 大切な人であることに、変わりはない。
だからこそ、
『君』を必要としない 関係を 
あの人と築いてゆきたい。



今度、『君』に会う時は

状況ではなく 
その人自身に 心から 
惹かれている 私でありたい

8/29/2022, 6:38:30 AM