3年日記の1年目が終わろうとしている。
昨日のことも忘れてしまう私にとって、日記というのは大切な過去を知るツールになっていた。
【今日はついてなかった。部長に呼び出されて注意を受けた…】
【新人が入ってきた。なかなか、言うことを聞かない…困った】
【新しいパン屋さんに行ったら、食べたいパンが売り切れていた】
なにこれ…。忘れたくない一瞬がこれ?
自分で書いたのに愕然としてしまった。
日記の中の私は、不幸だった。
こんな過去を覚えておくために
日記を書いていたんだろうか…。
読んでいてもつまらないし、現実の私もそれ程「幸せ!」と、両手をあげて喜べるものでもない。
「日記くらい幸せな自分で居てよね!」
私はおもむろに今日のページを開いて、ボールペンを手にした。
今日から楽しい事を探して書こう、そう思って書き記した。
【私の人生の〖主人公〗は私だ】
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【お題】私の日記帳
8/26/2022, 12:01:43 PM