黒山 治郎

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ひらりひらあり
緑を背に、花弁も羽根も
風を受け翻っては空へ舞い上がる。

目が回ってしまいそうな程
色を着飾る貴婦人らの会
あの花は、あの蝶は
見られていようがいまいが
優雅さを柔らかさを保ったまま
本能のまま生きるという難しさを
身をもって知る強い者たちだと思う。

彼、彼女らには
クオリアが結晶の如く
その身、形となって
宿っているのだろうと私は感じた。


ー 蝶よ花よ ー

8/8/2024, 5:55:04 PM