子猫
「わぁ、子猫だ!」
弾んだ子どもの声が聞こえた方に行くと、小さな女の子たちとその親らしき人がいた。
これが、僕と家族の出会いだった。
彼らはご飯をくれて、一緒に遊んでくれた。
しばらくして、僕は彼らの家族になった。
たくさん一緒に遊んでくれて、優しく撫でてくれるこの時間が1番幸せだった。
みんながお休みの朝は、なかなか起きてこなくて起こしにいったこともあった。
テレビに出ている猫を一緒に見た。
寒い日は、お布団の中に入れてくれた。
「温かいね、ありがとう」
温かいのは僕の方だ。大切な思い出をくれたこんなに素敵な家族に出会えたのだから。
僕の家族と出会って、そろそろ20年になる。
僕を愛してくれたみんなには、ずっと幸せでいてほしいな。
11/16/2023, 9:09:17 AM