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 【この手紙を読んでいるどこかの誰かさんへ】


 【初めまして、医師から余命宣告を受けた者です】

 【私にはもう時間がないので、小さい頃から書いてみたかったボトルメッセージに今の気持ちを書き留めます】

 【正直、もっと生きたかったです】

 【美味しいものを食べたり、どこかに出掛けたり、大切な人と過ごしたかったです】

 【大人になって、結婚して、幸せな家庭を築いて、寿命が来るまで生きたかったです】

 【でも、私にはそれができる時間がありません】

 【なので、これを見ているあなたが、私の代わりにして下さい】

 【私の分まで、生きて、幸せになって下さい】

 【最後まで見てくれてありがとうございました】

 【あなたの幸せを心から願います】


 【どこかの誰かより】


 あの手紙は、どうなっただろうか

 誰かの手に渡っただろうか

 それとも、まだ海を漂っているだろうか

 気になって仕方がないや
 


 “波にさらわれた手紙”

8/2/2025, 2:40:27 PM