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書く習慣:本日のお題「これからも、ずっと」

これからも、ずっと。案外そんなことはないかもしれない。だからと言って、ずっと刹那的に生きるのもそれはそれでしんどい。江戸っ子は宵越しの金は持たないというが、令和にそんな粋なライフスタイルを選んだら一瞬で詰みそうだ。

永遠の例として挙げられがちなのは、黄金やダイヤモンドだと思う。金は錆びず、ダイヤモンドは最も硬い物質と言われている。

しかし、その性質をもって永遠と崇めるのはちょっと待ってほしい。

金は王水で溶けるし、ダイヤモンドは燃える。燃えるというか、白くまばゆい光を放って消えるらしい。理系エアプなので間違っていたら教えてほしい。

先日、遠方に住む母と電話している時に、「あなたも宝石のひとつやふたつ持ちなさい。気分が上がるから」と言われた。将来的には母のジュエリーを譲ってくれるらしいが、私も妹もアクセサリーにはあまり興味がない。

私が唯一欲しいのはタンザナイトで、欲しい理由は「色が好きだから」である。四大宝石のダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルドにはあまり興味がない。サファイアはいい色の石があれば持ってもいいかなとは思うが、サファイアかタンザナイトかどちらか片方だけならタンザナイトを選びたい。

母に「なぜ宝石を身につけると気分が上がるのか」と訊ねてみたが、なるほどと納得できる回答ではなかった。私としては、脈を測ってくれるスマートウォッチの方が安心できるというものだ。

しかし私を育てただけあって、久しぶりの母との会話は楽しかった。母の知識は私以上にマニアックで、「蛇をたくさん入れた樽の中に人を入れる刑罰があったらしい」という濃厚すぎる蛇トークから始まった。

「蛇を入れた樽の中にちょっとお酒を入れると、蛇が興奮して罪人を効率よく噛むんだってよ」
「蛇を漬けた酒を飲んでも平気なのは、蛇毒をアルコールに浸しておくと無毒化されるから」
「蛇毒は血管に入るとやばいけど、口から入って胃で消化されると滋養強壮効果を発揮するらしい」

ちなみに母もゴリゴリの文系である。私と違ってネットサーフィンやスマホいじりをほとんどせず、人生の余暇を読書に充てている生粋の読書家だ。そしておどろおどろしい話が好きな人なので、こういう仕上がりになった。

母と話していて「これはどういうことなんだろうねえ」という流れになると、調べずにはいられない娘の私がその場でググるので、どんどん無駄知識が増えていく。

母は変人の自覚があるなりに私を「普通の女の子」にしようと頑張っていたが、カエルの子はカエルなので普通からちょっと離れた感じに育った。私が社会人になってからは、母も私を一人の大人として扱うようになり、親子でありながらも歳の離れた友人のような距離感になっている。

母との関係は、これからもずっとこの心地よさを保っていきたいと願っている。

4/8/2026, 2:44:19 PM